こんにちは、ひろすけです。
今回は任期付ポスドクから企業に就職して良かったことをまとめてみます。
就職活動をする踏ん切りがつかない、という方の後押しになれば嬉しいです。
要点
まずは要点です。
- 収入が増えた
- 将来への漠然とした不安がなくなった
- 生活のリズムが安定した
今回は主に生活面に限っています。
これらから派生することと、別の面から見たものもありますが、
先に挙げた3つを少しだけ詳しく見ていきます。
なお、これは私が今の会社で限られたサンプルのデータであることは承知おきください。
収入が1年目で1.5倍にぐらいになった
一番は大きいのは収入面です。
私の場合は、新卒採用ではなく、キャリア採用という形で入社しました。
ある程度、即戦力としての期待があったわけです。
ポスドクだった時に大学からもらっていた年収が300万円ぐらいだったと思います。
そもそも収入に無頓着だったので、確実な数字ではないです。
アルバイト的に外部講師していたので、すべての収入はもう少し多い。
そして、入社1年目の年収は430万円ぐらいでした。
1.5倍には届いていないのですが、
この額面に含まれていない手当などがあったので、
実際の収入としては450万円を超えています。
月収として、そこまで大きな差は感じませんでしたが、
やっぱり大きいのはボーナスです。
初めてもらったときは、
「ボーナスってこの世に本当に存在してたんだ…」と思いました。
企業の待遇が良いというよりは、
任期付ポスドクの待遇が悪すぎます。
今現在、場合によっては採用に関わる身になって、
専門知識をもった相手に提示する待遇が月額給与25万円とかありえないです…。
最近は多少改善されているのかもしれませんが。
なお、管理職となった今の年収は、大学准教授ぐらいです。
近い将来への不安がなくなった
ポスドクのころの一番の不安は任期が切れた時に、
次のポストが決まってなかったら…でした。
基本が楽観的な私ですが(楽観的じゃないとポスドクなんてやってられない)、
ポスドク時代に結婚して子供もいましたので、
時に夜に将来のことを考えて眠れなくなることもありました。
こうした任期切れたらどうしよう…という近い将来の悩みがなくなったのはとても大きいです。
なんとなく数年先までの状況は想像できます。
人間、数十年先の不安はどうでも良いのです。
1年先、2年先がわからないのはメンタル的にとっても苦しい。
結果として、任期から開放された私は人間として余裕のようなものが
生まれたような気がします(収入が増えたことも影響)。
ただ、就職したら別の悩みも出てきますし、
今のご時世、就職すれば一生安泰なんてことはありません。
そして、入ったところが合わなければメンタルブレイクもありえます。
このあたりはまた別の機会にでも。
生活のリズムが安定した
入社直後こそ違いましたが今の生活は、
・5時前起床、9時就寝
・土日祝は、完全に休み
が基本です。
もちろん土日に出張が入ったり、
繁忙期に深夜まで残業することはありますが、
基本のリズムは↑のとおりで、
リズムが安定すると体調やメンタル、スケジュール管理などあらゆる面で
パフォーマンスが上がります。
就職して規則正しい生活ができるかは人によりますが、
定期的な休日が確保されることは間違いありません。
※それがないところに就職してはダメです。事前に確認しましょう。
ポスドク時代はそれこそ四六時中が研究活動、
その合間にアルバイト講師の準備をしていました。
大学に行かないのは週に1日で、
大学に行かない日でも朝や夜に論文を書いていたり、メールを書いたり。
とにかく成果(論文)を出さないといけないので、
常に何かしている状態でした。
午前1時や2時に起きて論文書いていることもしばしばありました。
時間もお金もなかった当時の家族には本当に申し訳ない…。
ただ、今考えるとバタバタしている時間が長いだけで無駄が多かったですね。
体調を崩すことも多かった。
生活リズムが安定することで日々のパフォーマンスが上がります。
その経験から今はできるだけ生活リズムを同じにすることを心がけています。
まとめ
今回の記事は、就職して良かったことを、
特に大きなもの・生活面でまとめてみました。
今はアカデミックにいるけど、就職活動をしてみようかな、
と思っている人の参考になれば嬉しいです。
ただ、良かったことだけでもありません。
そのあたりの注意しておいた方がよい部分はまた別の記事でまとめていければと思います。
それでは、今回はこのへんで。