博士が企業で働く

まとめ|博士の強み

博士が企業で活躍できる素養があることをこれまで

いくつかの記事で投稿していました。

それらの記事をまとめて、

おさらいをしておこうと思います。

博士の強み一覧

博士には学士修士と比べて、

以下のような点で優位性があります。

  • 論理的な思考能力
  • ライティング能力
  • プレゼンテーション能力
  • 語学力(英語)
  • データ収集能力
  • 問題解決能力

人によって、得手不得手はあると思いますが、

平均的にこれらの能力は高いことは間違いありません。

企業へ就職活動をするのであれば、

まずは自分の強みがどこにあるのか、

企業として魅力を感じるポイントがどこにあるのか、

この2つをマッチングさせる必要があります。

私が実際に企業で働いてみて、

あるいは部分的ではありますが採用に関わる中で、

基礎力としてアピールできると思うものです。

以下で各記事の概要も含めて解説していきます。

論理的な思考能力

論理的な思考能力は「物事を筋道を立てて考えて、結論を出すことができる能力」です。

仮説を立てて、それを検証し、結論を出すという一連の作業に必要な能力です。

まさに研究に必須の能力であり、

博士は日々の活動の中で論理的な思考能力を高めるトレーニングをしています。

非常に汎用性が高い能力なのですが、

高いレベルの論理的な思考能力を習得するためには、

意識とトレーニングが必要です。

企業側としては採用者が備えてくれていると

非常にありがたい能力となります。

詳細は以下の記事にまとめています。

ライティング能力

博士は色々な形で自分の考えや成果をアウトプットしていきます。

最もよく使うのは文章での報告(論文)でしょう。

こうした活動の中で、自然と習得するのがライティング能力です。

自分の考えや何かを説明を相手に理解しやすい文章することです。

企業で仕事をする際にはたくさんの文書を作成します。

メール、レポートや企画書、報告書…こうしたあらゆる場面で役立つ能力です。

こちらも汎用性が高い能力です。

最終的な成果は文書でまとめる業種も多いと思いますので、

企業としてはわかりやすい文書が書ける人には仕事を任せやすいです。

詳細は以下の記事にまとめています。

プレゼンテーション能力

博士の活動でのアウトプットの仕方は、

文書だけでなく口頭でのプレゼンテーションも多いですよね。

セミナーで配布した資料を口頭で説明したり、

学会でパワーポイントで説明したり、といったケースです。

こうした説明の場では、先のライティング(文書作成)の能力に加えて、

必要な情報を整理して資料に落としこみ、

時間内にテンポよく口頭で説明する必要があります。

そのため、一般にはライティングよりも習得の難易度が高い能力だといえます。

詳細は以下の記事にまとめています。

語学力(英語)

分野にもよると思いますが、

最終成果である論文は国際誌(英語)での発表になると思います。

当然、英語での読み書きは一定以上のレベルに達します。

学士修士よりは平均的に優れた能力になりますが、

これを強化するかは企業によるところが大きいかと思います。

私が現職で英語をほぼ使っていないのと、

読み書き以上の英語でのコミュニケーションが十分できないので、

こうした評価ですが、優れていることに違いはないので、

強みとしています。

確実に英語を使うであろう業界・職種、

それに十分耐えうる語学力が身についていれば、

アピールする価値があります。

詳細は以下の記事にまとめています。

データ収集能力

データ収集能力というのは、

仮説を作ったり、あるいは実際に検証する時に、

必要なデータを集める能力を指しています。

データを集めるにもコツがあって、

正しく欲しい情報の検索をし、

無闇に文献を(全部・最後まで)読まない、

あとから集めたデータを振り返られるようにしている、

といったポイントを博士は基本として押さえています。

就職活動の中でアピールするのは中々難しい能力ですが、

こうした優位性があることは覚えておくと役に立つかもしれません。

詳細は以下の記事にまとめています。

問題解決能力

最後に問題解決能力、

現場で出会った問題(課題)を解決に向けて動かす能力です。

問題を解決するためには、

・問題を認識する能力

・認識した問題を解決するための手段を考える能力

・解決策をやり通す能力

この3つ能力が必要です。

そもそも研究活動は、まだ世の中で分かっていないことを

解明することなので、大きなスケールでの問題解決と置き換えられます。

博士の問題解決能力が高くなるのはある意味で当然です。

実務の小さいスケールに落とした時に対応するには

トレーニングが必要かもしれませんが、

それに対応できる高い基礎能力は備えています。

詳細は以下の記事にまとめています。

まとめ

これまでバラバラと書いてきた博士の強みをまとめました。

注意点としては、どれも基礎的な能力で

学士修士と比較した平均値としての話です。

そのため実務に活かすためには、

それに合わせるための慣れやトレーニングは必要です。

また、研究活動をしていても、

得意とする能力は人によって違うと思います。

博士の強み、自分の強みを認識して、

それを相手に響くようにアピールすることが就職活動の中では重要です。

ここに記載した記事がその参考になれば、嬉しいです。