こんにちは、ひろすけです。
私は企業への就職を博士の選択肢の一つにしてもらうべく、
本ブログを運営しています。
基本は私の体験談ですが、
それだけではサンプルが偏りすぎます。
そこで、私の身の回りで企業で就職した博士についても、
できるだけ紹介していこうと思います。
依然として偏ったサンプルには違いないですが、
手始めに私の勤めている会社での状況について紹介してみます。
要点
まずは要点です。
- 私の勤める会社は専門職系の中小企業で、博士は新卒とキャリアの両方で採用実績がある
- 私の入社後の博士の採用実績は7人、修士学士の半数程度
- 期待どおりの活躍をしているかは評価が難しいが、必ずしも博士だから修士学士よりも会社員として優れているとは限らない
私の勤める会社と採用方法
私の会社は、ニッチな分野の中小企業です。
業務内容は専門職系で、同じないし似た分野を専攻していた博士としては
選びやすいかもしれません。
多くの企業と同じだと思いますが、
定期採用として新卒採用の枠と、
不定期採用として経験者を対象としたキャリア採用の枠があります。
あとは常勤と非常勤もありますが、
常勤職員が大多数で、常勤・新卒採用が基本です。
博士が採用された実績
私が入社する前も、博士の採用はありました。
そういう意味では、私の会社は博士の採用にもともと前向きです。
入社前の話は正確なところがわからないので、
私の入社後に絞って話をします。
博士の入社は新卒・キャリアを合わせて7人です。
改めて数えてみると、社員数に対して結構な割合になります。
新卒採用に限って言うと、修士学士:博士の割合は、
2~3:1ぐらいでしょうか。
博士の採用がない年がたまにある、ぐらいの印象です。
私が入社して以降明らかに増えているのは、
私の会社への貢献が大きくて博士を積極採用している…と言いたいところですが、
新卒採用での応募者の中に博士が含まれるケースが多くなっただけだと思います。
そういった意味では、博士の社会進出はどんどん活発になっているのでしょう。
博士たちの働きぶり
会社としては、専門知識を学んだ博士に期待しているところは大きいと思います。
なにせ実務経験があるのとないのでは大違いです。
27歳新卒博士と27歳実務経験5年のキャリア応募者であれば、
圧倒的に後者の方が会社としては欲しいです。
また、仮に博士と修士が応募段階で同じ評価であれば、
ほぼ修士が採用されるでしょう。
若い方が企業にすぐに順応できる可能性が高いです。
博士が修士学士と同じ土俵で就職活動をする以上は、
その時点で秀でた能力、あるいは期待されるだけの伸びしろを
感じさせる必要があります。
さて、期待をかけて入社した博士が
(※博士以外ももちろん期待をされていますよ)
それに応えるような活躍をしているかというと…
入社して間もない博士も多いので、
いま時点で全体での評価は難しいです。
ただ、やはり一概に博士だから職員として優れている、
というわけではなく人によるところが大きいです。
同期入社した、修士学士と比べて、
突出した博士はいます。
ただ、修士学士にもやはり突出した人はいます。
手持ちのデータでは博士だから、と一般化はできないですね。
結局は企業と個人の能力のマッチングです。
ひとつ言えるのは、
博士は入社時点で少なくとも1つは明らかに秀でた能力を持っています。
プログラミング、分析、システムだったり、
デザインやプレゼンテーションであったりです。
こうした能力が評価されているからこそ、
採用されていることの裏返しです。
1芸的なものではなくとも基礎的な能力として、
理解が早くて、Office系のソフトへの順応性があり、
思考や論理構成、ライティング能力も高いです。
こうした秀でたあるいは得意な能力を活かしながら、
企業でやるべき仕事の能力を身につけられた職員は
相応の評価を受けていると思います。
逆に言うと、企業として必要な基礎的な能力が
なかなか身につかない博士もいます。
スケジュール管理や、ホウレンソウといった仕事の基本の基です。
残念ながらこの部分は、博士が苦手な印象があります。
というよりも博士の中に圧倒的に苦手な人がいる…という表現が正しいです。
こうした部分はもはや個性に近い領域で、
指導やトレーニングをしてもなかなか改善しません。
優れた能力、高い基礎能力を活かすためにも、
会社員としての必須スキルを身につける必要があります。
私と同じような印象を持っている採用担当者がいれば、
この部分は博士が応募時に確認必須とするでしょう。
逆にこの部分に難なしとアピールできると心強いですね。
まとめ
今回は私以外のサンプル紹介として、
同じ会社で働く博士達の例などを出してみました。
この話題の中であまり細かくは書けないので、
全体的な傾向となっています。
全体ではなく個別事例として、活躍している職員と、
そうでない職員の特性を掘り下げてみると分かることがありそうです。
そのあたりは次の機会に。
企業で働いている博士の例が、
就職活動の後押しであったり、励みになれば嬉しいです。
では、また。