こんにちは、ひろすけです。
今回の記事は博士の強みシリーズの5回目「英語」です。
博士の中でもレベルは様々ですが、
企業によっても評価が分かれる能力です。
要点
まずは要点です。
- 博士の英語を読み・書き・話す能力の平均は当然高いが、平均値では役に立たない
- 企業で求められるレベルは様々なのでアピールする/しないかはよく考える
- 私は仕事の中で英語はほぼ使っておらず、別の能力を活かすことにしている
強みという記事ではありますが、
私の能力・経験が色濃く出ていて否定的な内容かもしれません。
博士の英語の能力はどれぐらいか
私は基礎科学分野で学位をとったので、
その中での話になります。
投稿論文というのは、基本は国際誌なので英語で読む・書くのは日常的です。
学会活動は活発な人は、1~2年に国際学会に行く人が多かったです。
留学をしたり、ポスドクとして海外の大学に勤める人もそれなりにいます。
こういった人たちは英語で、研究内容を説明したり、
ディスカッションができるレベルにあります。
平均値が高いことは間違いないのですが、
博士の中でもばらつきが大きい能力です。
ちなみに私の英語の能力は博士の中では、
間違いなく平均以下です。
論文を読む・書く分には問題ないですが、
日常的な英語を使ったり、会話はダメダメです。
国際学会に行ったり、国際セミナーで講演したり、
海外のゲストと話したりする機会はありましたが本当に苦労しました。
企業で求められる英語の能力とは
次に、企業側が求める英語能力とはどのようなものなのでしょうか。
TOEICなどを評価に使う企業は多いですね。
結論からいうと企業によって英語という能力への比重も、
求めるレベルも様々です。
いわずもがな、ですが。
社内公用語を英語や海外に拠点があるような大企業と、
国内事業のみの企業では当然異なります。
少なくとも論文の読み書きができることで、
評価がぐっと上がるような企業はほぼありません。
評価されるとしたら英語を使ってプレゼンができる、
該当分野でのディスカッションができる、
といった実用的なレベルではないといけないでしょう。
修士や学士でも留学経験があって英語が堪能な人はいますから、
この点をアピールポイントにするのかはよく考えた方が良いでしょう。
英語で日常会話はもちろん学会発表のような高度な内容の説明もできる(●件の国際学会での発表経験がある)、
といった差別化を図れる博士ならではの複合的なアピールが良いでしょうか。
もちろんアピールをするのは
応募先の企業が評価ポイントにしている(仕事の上で使う)ことが前提です。
私の働き方での英語
私の勤める企業では、国内で事業を行う中小企業です。
海外とのやりとりもありますが、そう多くはありません。
日常の仕事でやりとりするのはほとんど国内クライアントのみです。
また、留学経験があって英語が堪能な社員(博士ではない)がいます。
結果、英語はほぼ使っていません。
英語の文献を読む、英語で文章を書くことが年に1~2回ある程度です。
組織で働くということは役割分担をするということでもあります。
私は英語ではない得意な能力を使って、
貢献していることになります。
まとめ
今回は博士の基礎能力「英語」についてまとめました。
国際色の強い企業に勤める人からはまた違った景色が見えると思いますが、
国内の中小企業というところではあまり重要性は高くない印象です。
ただ、海外に事業拡大したいが社内に英語が使える人がほとんどいない!という企業では、
評価は高くなるかもしれません(英語のみでは競合する相手が多そうですが)。
英語というのは博士の付加価値としては、
ちょっと弱いかな、というのが私の印象です。
応募先の企業に合わせて組合せてアピールするような使い方をお勧めします。
今回の記事が就職活動の際のアピールポイントの参考になれば嬉しいです。
では、また。