博士が企業で働く

博士の強み:プレゼンテーション能力

こんにちは、ひろすけです。

今回の記事は博士の強みシリーズの3回目「プレゼンテーション能力」です。

そのままなので細かい説明はいらないかもしれませんが、

やはりとても役立つ、汎用性の高い能力なので取り上げていきます。

要点

まずは要点です。

  • プレゼンテーション能力は、物事を説明する能力と必要な情報を整理・作成する能力で構成される
  • 一対一の説明、協議、会議、審査会などあらゆる場面で使える能力
  • 十分に活かすためには時間と相手に合わせた構成が必要になる

以下で、もう少し掘り下げていきます。

プレゼンテーション能力とは

プレゼンテーション能力というのは、

ここでは口頭で物事を説明する能力としておきます。

博士や大学院生にとっては、セミナーや学会発表でおなじみの能力です。

博士の中でも得意でない人もいるとは思いまし、

修士の学生でも中には目を見張るような人もいますが、

平均的には間違いなく大学院生や社会人2~3年目よりは優れているでしょう。

プレゼンテーションは場面に合わせて、

パワポを使ったり配布資料を使ったり、

場合によっては口頭のみで説明する必要があります。

そのため、説明する内容を十分に理解して、

そのポイントとなる部分を順序立てて、

資料や説明に落とし込んでいく必要があります。

凝ったスライドを作ることよりも、

内容(ストーリー)の方が重要です。

役立つ場面

業界や職種にもよりますが企業でプレゼンテーション能力が役立つ場面は非常に多いです。

上司に口頭で自分の考えを伝える時、

会議で進捗を報告する時、

企画書で新しいプロジェクトを提案する時などです。

職種によっては何らかの講師を務めることもあると思います(私もあります)。

社内での一対一の会話から、対外的な講師まで、

「説明する」ということは必須ですので汎用性が非常に高い能力です。

そもそも企業に入る前の就職活動の段階でも役に立ちます。

実際に私も、特にパワポを使ったプレゼンは、

学会発表やセミナー発表でそれなりの数を重ねていました。

また、大学院やポスドク時代に習得に力を入れていたので、

就職してからも役立っています。

入社後もプレゼンテーションがある仕事を任されることは多かったです。

プレゼンテーション能力を活かすために

汎用性の高いプレゼンテーション能力ですが、

やはり持っている力を十分に発揮できていないな、と感じる場面もあります。

その一つが説明が長い時です。

特に対外的な会議や審査会などで時間が決まっているのであれば、

1秒でも時間がオーバーしてしまうとマイナス評価だったり、失格になったりします。

社内でも、上司への説明は短いほどよいでしょう。

自分より給与の高い人の時間を拘束してしまうわけですから。

時間をオーバーしないこと、定められていなければ最小限であること、

これが良いプレゼンテーションの前提としてあります。

次は相手に合わせたレベルで話すことです。

特に博士のような専門知識を持っている人の説明は難しいことが多いです。

追加で説明が必要な専門用語を使ったり、

難しい日本語や英語を使うことがあります。

あとは正確に説明しようとするあまり、

本筋よりも枝葉の部分を頑張って説明するようなケースもあります(そして時間をオーバーする)。

相手の知識レベルを考慮して、

ストレスなく理解できるような言葉選びと情報の取捨選択が必要です。

あとは、プレゼンテーションといってもTEDのように過剰品質になる必要はありません。

時間を守って、相手のほしい情報を必要最低限で届ける。

その基本さえ押さえられていれば及第点を越えて優秀という評価がつきます。

まとめ

今回は博士のもつ強みとして、

プレゼンテーション能力についてまとめました。

博士やポスドクのみなさんが就職活動をする際の自分の武器として認識して、

アピール・活用する助けになると嬉しいです。

重要な能力なのでストーリーの重要性や資料の組み立て方など、

もう少し踏み込んだ内容もいずれ記事にしたいと思います。

では、また。