こんにちは、ひろすけです。
もっと相手のことを考えて、
と言われることありませんか?
私も結構使っていると思います。
・上役の立場になって
・採用する側になったとして
・専門知識のない人だとして
とかが多いような。
便利な言葉ではあるのですが、
伝える側も受ける側も
気をつけた方が良いこと点があります。
今、人間関係で悩んでいる人の参考になるかもしれない、
と思いまとめます。
要点
- 相手の立場になっても、相手と同じ気持ちにはなれない。
- 同じ事実に対して、それぞれの人が持つ考え・感情は違う
- それでも相手の立場になって、想像すること自体は重要。特に相手が集団や親密な個人の場合。
相手の立場になっても同じにはなれない
そもそも論ですが、
相手と同じ立場になったからといって、
同じ気持ちにはなれません。
これは特に相手として指しているものが個人の場合がそうです。
相手の立場になって考えて、と言いながら実のところ
「私」の立場になって考えろ、と言っている場合は気をつけたいです。
同じ事実に対して抱く感情や認識
ちょっとしたテストをしてみましょう。
2人で話をしていて、
「昨日久しぶりに5kmランニングしたんですよ」
と相手に言われたとします。
あなたはどう思いますか?
・久しぶりっていつ以来なんだろう
・5kmも走るなんて無理
・25分ぐらいかな
・5kmじゃ足りないよ
…など様々なことが思い浮かぶでしょう。
つまり、「相手が5km走った」という事実に対して、
受け取り側は全く異なった思いを持ちます。
そこには個人のこれまでの経験、
直近の経験、想起される記憶等、様々な要素が影響します。
特に科学や論理的思考がバックボーンにある人ほど、
「事実が同じであればみんな同じ認識をする」という思いが強い節があります。
トレーニングの結果、ある集団が同じ事実に対して、
同じ認識(解釈)をするようになることはできるでしょう。
科学分野のコミュニティがこれですが、
そこには同じ知識を共有していることや、
似たような経験を繰り返しするといった結構厳しい条件があります。
単純な事実と解釈の関係ですら揃えることは難しいなので、
感情的なものが入る要素があれば、同じ認識になることはほぼ不可能です。
受け取った人の数だけ正解や正義があることになります。
最近読んだこの本は目からウロコが落ちました。
アンガーマネジメント系の本はたくさんありますが、
方法論よりも考え方の本でした。
怒ることは過去の成功体験による、
という部分を読めただけで私には価値がありました。
キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ【電子書籍】[ 森瀬繁智(モゲ) ]価格:1,320円 (2022/10/8 05:57時点) 感想(0件) |
自分のアンガーマネジメントをしようと思ったわけではなく、
怒りっぽい人をどうにかできないかと思って読みました。
煽り文はちょっと怪しい雰囲気でしたが、
結果的に読んでよかったです(目的とした成果は得られませんでしたが)。
でも相手の立場にならなくて良いわけではない
相手と同じ認識になるのは難しい。
だからといって、相手の立場になって考えなくても
良いかといえばそうでもありません。
まずは相手として想定されるのが集団の場合です。
相手が集団であれば、認識や考えは平均化されます。
自分が属する集団や相手の集団を知ることで、
より良い関係が築けます。
あるいは、「経営者」や「管理職」のような自分を評価する側の相手が
どのような意思決定をするかを想像しておくのは、
企業に勤める人には重要になると思います。
相手が集団でなく、個人でも、
頻繁にやりとりをするのであれば想像して理解を深めるておくことは重要です。
直属の上司部下であったり、
プライベートでも恋人や配偶者はそうでしょう。
完全に理解はできない、けれど、
相手があることに対して、「このように考える・受け止めることが多い」といった
蓄積をしていくと人間関係は円滑になるでしょう。
自分と相手は違う、
その前提で想像や理解する努力をしてあげると、
少なくとも「どうして違うんだ」といった負の感情は大きく減ると思います。
まとめ
相手の立場になって考えるというのは重要ですね。
でも、お互い違う人間ということは認識しておきたいです。
本当は双方こうした認識をもつことが望ましいですが、
自分が持つだけでも、自分の頭の中はすっきりするように思います。
理解するための歩み寄りはする、
けれども完全に理解できるとは思わず、
適当なところで割り切る。
これができるようになると相手はなにも変わらなくても
自分は生きやすい世界になります。
人間関係で悩むことが多いな、と思う人は試してみてください。
参考になれば嬉しいです。
では、また。