こんにちは、ひろすけです。
私は管理職ではありますが、
同時に一部の採用に関して権限があります。
平たく言うと採用面接に面接官として出ることがあります。
ここしばらく面接が続き、
コミュニケーション能力について
他の面接官と評価方法について場面がありました。
不思議なことにこのコミュニケーション能力の評価、
特段評価方法のすり合わせをしなくてもほぼ一致するんです。
コミュニケーション能力というのは便利で曖昧な言葉です。
コミュニケーション能力とはなんなのか、
何をもって評価しているのか、
企業側は何を求めているのか。
こうした部分を少しまとめていこうと思います。
要点
- コミュニケーションの中身は広範。相手と自分の情報共有と意思疎通。
- 採用側が見ているのは、聞く能力。自身の聞く能力を示すためには、話す能力も必要になる。
- 多くは指示を受けて仕事をする立場になる相手を探している。こちらの話を聞いて、それをきちんと実行してくれそうかを見ている。
コミュニケーション能力とは
コミュニケーションという用語の解説だけで、
長い記事が書けてしまいますし、
詳しく解説した記事も検索するとたくさんあります。
なので、ここでは短くまとめます。
自分と相手の間で情報を共有あるいは意思の疎通をする能力です。
意思の疎通は円滑な会話をイメージしてもらえれば、良いです。
それとは別に情報の共有としたのは、
会話以外でも実際にはやりとりをしているからです。
目線や身振り手振りのようなが仕草をイメージしてもらえれば良いです。
こうした仕草は結構な情報を相手に与えています。
コミュニケーション能力として企業が見ているもの
コミュニケーション能力は広範でしたが、
企業が見ているものはシンプルです。
コミュニケーション能力と言いつつ、
採用側が見ているものはほぼ聞く能力です。
・話す相手をきちんと見る/うなずくなどの肯定的な仕草があるか
・投げかけた質問に対して適切な答えがあるか
だいたいこの2つで評価しています。
そのため、コミュニケーション能力を「話す」方の能力だと
勘違いしているとちょっと悲しいことになります。
コミュニケーション能力に自信があると言って、
延々と聞いてもいない話をする人、
嘘みたいですが本当にいるんです。
あと、こちらの話し終わりの前に
話し出してしまう人も多いです。
焦りもあるのかもしれませんが、
言葉を被せられるのは「話を最後まで聞いてくれない」という印象を与えます。
ただ、聞く能力はうんうんと頷いていれば良いというわけではありません。
自分が相手の話をきちんと聞いていた(理解している)ことを
示すためには相手の質問にきちんと答える必要があります。
ここでは理解能力と説明能力が求められますが、
時間のかちっと定まった面接でなければ、
分かるまで聞き直せばよいし、
説明の方向性を間違っていると気づいたら言い直せばよいです。
あと、ものすごく当たり前ですが、
聞く姿勢以前に服装や髪の乱れがないかはやっぱり見ます。
清潔感があれば問題ないですが、
ヨレヨレのシャツだったり、髪がボサボサだったり、
(最近はマスクであまり見えないですが)無精髭が生えていたりすると
「この面接の場をさほど重視していないのだろうな」と思ってしまいます。
短い時間でマイナスに捉えられるかもしれない情報を
相手に出してしまうのはよろしくありません。
こういった、仕草・服装・会話で
コミュニケーション能力を評価されています。
評価を上げる方法として、スキルが必要なのは
「質問に適切に答える」あたりぐらいで、
ほかは気をつけさえすればできますね。
なぜ聞く能力を主に見ているのか
企業がコミュニケーション能力の中で、
なぜ聞く能力を主に評価しているのか。
それは与えた指示をきちんと実行してくれる人が
欲しいからです。
新しく入った職員は、新卒であれキャリアであれ、
一定期間は先輩や上司の下について、
その企業での仕事の進め方を学びます。
ここで先輩や上司とうまくやるためには、
指示する側とされる側双方のコミュニケーション能力が必要です。
当然指示される側に求められるのは、
先輩や上司が何を指示しているかを聞いて、
理解して実行する方の能力です。
なお、コミュニケーション能力は重要な評価ポイントではありますが、
それがすべてではないです。
職種や採用方法(特にキャリア)であれば、
他のスキルを重視して、
コミュニケーションに難ありと思っても採るケースもあるようです。
※難の程度にもよると思いますが。
ただ、私の勤める会社では、
クライアント対応があるので、
コミュニケーション能力はかなり重要視されています。
他のスキルがいくら高くても、
きちんと話を聞く姿勢が面接でなければ採用はされません。
まとめ
面接で評価できるコミュニケーション能力は、
その人がもつ能力の一部です。
短時間での評価には限界があります。
逆に言うとポイントさえ押さえることができれば、
大きなマイナスはありません。
ノックの回数とかイスに座るタイミングとか、
そんなものはどうだってよいです(マナーに厳しい人には怒られそうですがうちの会社では全く気にしていない)。
しっかり相手の方を見て話を聞く、
聞かれたことにできるだけ簡潔に解答する。
これさえできれば、コミュニケーション能力の点でマイナスになることはありません。
あとはあなたの強みで勝負できます。