こんにちは、ひろすけです。
今回は企業で活躍する際の、博士の強みシリーズです。
とりあげるのは問題解決能力で、
問題(課題)を認識し、それを解消・改善する能力です。
要点
まずは要点です。
- 問題解決能力とは、問題を認識し、それを解決・解消するための策を検討し、遂行する能力
- 博士はなぜだろうと疑問をもつ癖、高い論理的な思考能力、試行錯誤を厭わないといった問題解決のために必要な要素をもっている
- 研究面ではなく、それ以外の面で問題解決能力を発揮した事例があればアピールポイントとしては◎
問題解決能力はどんな場所でも重宝される能力
私が社会人になって、
最も重要視している能力の一つが問題解決能力です。
実際に企業に入っているとわかりますが、
問題や課題がないところなんてないはずです。
ベンチャーでも老舗企業でも、
業務上の問題や経営上の課題、山ほどあります。
こうした課題はなくなることがなく、
解決が難しいことも多いため、
あらゆる分野に問題解決請負人であるコンサルタントがいるわけです。
もちろん大きな問題はコンサルタントに任せるという選択肢もありますが、
現場レベルの課題にいちいち専門家を呼ぶようなことはできません。
すると、ある程度の問題は内部で解決する必要があります。
ただ、できる人はそう多くないのが現状です。
需要と供給のミスマッチがあるのです。
問題解決能力が高い人材が少ないのは、
その課程で個別のそれでいて高い能力が必要だからです。
何らかの問題が解決されるプロセスには
・問題を認識し、
・認識した問題を解決策を検討し、
・実行する
の3つのステップがあります。
そのため実際には、
・問題を認識する能力
・認識した問題を解決するための手段を考える能力
・解決策をやり通す能力
の3つの能力が必要です。
それぞれ個別に見ても高度な能力です。
高い問題解決能力をもっている人は、
どこに行っても成功する(評価される)と思います。
アカデミアでも企業でもです。
ただ、アカデミアはそもそも問題解決能力が高い人ばかりの世界です。
そんな中だと特別に感じることが少ないと思いますが、
アカデミアでは当たり前にやっていたことでも、
企業ではもっと評価されるレベルにあることをまずは認識しておきましょう。
(ただし、企業でも一定以上の役職になると、
実務の面で問題解決能力が異常に高い人がいます。)
博士の問題解決能力が高いといえる理由
多くの人が持っていない高い問題解決能力を、
博士が持っているのはなぜでしょうか。
それは研究活動そのものが未解の問題に挑むという問題解決そのものだからです。
なぜだろう?どうしてだろう?と博士は常に考えています。
そういう思考回路なので問題を認識する能力が高いです。
博士の強みとして別記事で紹介した論理的思考能力は
課題の解決策のために必要な能力そのものです。
考えた解決策をやり通すのも普通の人よりは間違いなく優れています。
必要ものには忍耐もありますが、
それより重要なのは試行錯誤を厭わずに、
時に解決策を見直しながら、自分が実行可能な形に落とし込むことです。
こうして考えてみると、
博士の問題解決能力が高いのは当然と言えるのではないでしょうか。
問題解決能力が高いことをアピールするために
博士の問題解決能力が高いことが理解してもらえたところで、
就職活動の際にどのようなアピールが有効かもまとめておきましょう。
有効なのは
・研究以外の面での問題解決事例を紹介すること
・解決によって得られた効果を示すこと
です。
「研究活動で得た問題解決能力が武器です」とアピールしても、
それを受け取る企業側は「それって研究してるだけだよね」とか
「研究で得た能力がうちの会社で使えるのか」と疑問をもって終わりです。
実際に、研究以外の面で自分が発揮したケースを紹介できるようにしましょう。
組織に貢献するようなものがベターです。
例えば、
「ラボメンバーのプレゼン能力を向上するための勉強会を主宰しました」とか、
「全員が使う実験室の使いづらさを解消するために、
レイアウトを変更し、整理整頓のルールを作成しました」
といった具合です。
加えて、その成果を示すことができれば、
より説得力を増すことができるでしょう。
「勉強会の受講者のうち●名が学会で発表賞を受賞しました」とか、
「実験室内での危惧の破損や紛失が0件になりました」とか
数字としてアピールできるものが有効です。
高い能力もそれが企業で使えることを示さなければ意味がありません。
そのためには相手に評価されるアピール方法を意識しておきましょう。
まとめ
今回は博士の強みとして問題解決能力を紹介しました。
私的にはこれが一番押せる能力だと思っています。
自分の中に良い実例があればぜひアピールに使えるように検討してみてください。
今回で、博士の強みシリーズは終わりの予定です。
それぞれの記事が少しでもみなさんの自己分析に役に立ち、
就職を後押しする力になれば嬉しいです。
バラバラと書いてしまったので、
いずれ記事をまとめたいと思います。
では、また。